002】妊娠中:₀₃₎妊娠糖尿病

糖尿病(妊娠中)

妊娠したら、妊娠初期と中期に、糖尿病が有るか無いか、最低2回は血液検査します。その結果Ⓐ~Ⓑが見つかる事があります。

妊娠糖尿病(妊娠中に一時的に糖尿病に近い状態になっていることがあります)
本当の糖尿病

◉もともと糖尿病がある方が妊娠する場合もあります。

 

妊娠糖尿病(妊娠中に一時的に糖尿病に近い状態になっている)
🌻妊娠が終わると殆どの方は正常になります。
🌻産後2∼3ヶ月で、糖尿病の有無を再検(75gブドウ糖負荷試験)します。
🌻中年以降に、本当の糖尿病になる事があります。


妊娠糖尿病
糖尿病がある方は
🌷血糖やHbA1c(グリコヘモグロビン)が高値になります。
🌷定期的に血液検査して、血糖やHbA1cを調べます。
🌷血糖やHbA1cが正常範囲になる様にカロリー制限したり、体重増え過ぎに気をつけます。
🌷明らかな糖尿病の方がある方は、血糖自己測定(1日4~7回)やインスリン注射(毎日)することがあります。
🌷血糖目標値: 食前血糖≦100㎎/㎗、 食後2時間血糖≦120㎎/㎗

 

妊娠中に糖尿病(高血糖=血糖値が高い)があると、各期の応じて、下記が起こりやすくなります。
🌳妊娠初期: 奇形(中枢神経系、脊椎、心臓、胃の位置)、流産
🌳妊娠中期~後期: 胎児死亡、妊娠高血圧、羊水過多
🌳分娩時: 巨大児、難産、帝王切開、肩甲難産(児頭は出たが肩が出ない)

➽➽➽妊娠中(できるだけ妊娠前から)血糖やHbA1cの値を正常にしておくと、上記は起こりにくくなります。

 

ガイドライン産科編’17、  産婦人科研修の必修知識2016-2018、  流産のすべてH29(日本産婦人科医会)、

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07】産後:₀₁₎乳房緊満~乳腺炎、授乳可

乳房緊満~乳腺炎、乳腺炎でも授乳可

母乳の種類
出産~産後2日目頃: 初乳
産後3日目~8日目頃: 移行乳
9日目~ : 成乳

 

乳房が軽く腫れ、軽い痛みが始まります。
産後3日目~5日目頃、移行乳の頃、乳汁分泌が増えて来て、誰でも乳房が軽く腫れ、軽い痛みが出てきます。

➀病的乳房緊満
産後3日目~5日目頃 溜まってきた乳汁を頻繁に授乳(又は搾乳)しないと、乳汁が溜まり過ぎて乳房がパンパンに腫れます。
両側の乳房に軽い発赤、腫れ、痛みが出ます。微熱が出ることもあります。
★予防には、乳房内に乳汁が溜まり過ぎないように、頻繁に授乳(又は搾乳)します。

うっ滞性乳腺炎
乳汁のうっ滞がさらに強くなると、うっ滞性乳腺炎になります。乳房に炎症が起きます(この炎症は細菌感染によるものではありません)。
★通常は片側の乳房に起こります。乳首に向かって楔型に広がる発赤、腫れ、痛み、38.5℃以下の発熱が起こる事があります。症状はまだ軽いです。
★病院で、搾乳(又は搾乳)指導を受け、良く搾乳して、乳汁のうっ滞やシコリをなくします。消炎鎮痛剤、冷湿布を処方してもらいます。

化膿性乳腺炎
うっ滞性乳腺炎に感染が加わると、可能性乳腺炎となります。原因菌は黄色ブドウ球菌が最も多いです。
★上記のうっ滞性乳腺炎が24時間以内に改善しない時、または急速に悪化する場合は、可能性乳腺炎と考えます。
★通常は片側の乳房に起こります。乳首に向かって楔型に広がる発赤、腫れ、痛み、38.5℃以上の発熱、悪寒(寒気)、関節痛もあり、症状はうっ滞性乳腺炎より強いです。
★上記のうっ滞性乳腺炎の処置に加えて、抗生物質の内服又は点滴注射しますが、ほとんどの場合は1~2日で直に良くなります。
★2~3日で改善しない場合は、薬を変えたり、再度診察をします。

 

と区別がつきにくいことも度々あります。

乳腺炎を起こしている乳房から、授乳しても問題はありません。

 

産婦人科研修の必修知識2016~2018、  ガイドライン産科編’17

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