015】妊娠全期間中: ₀₄₎子宮筋腫合併妊娠(妊娠初期~中期~後期~分娩)

子宮筋腫合併妊娠

妊娠初期の超音波検査(Echo)で「あなたには子宮筋腫はありません」と言われた方は、以下は読まなくても大丈夫です。

 

🌳子宮の筋肉の一部が腫れて、コブ状=瘤状=球状の「しこり」ができることを言います。そのシコリの事を筋腫核とも言います。。良性腫瘍です。

🌳筋腫合併妊娠は、全妊婦中数%です。

🌳年齢が上がるにつれて、筋腫を持っている方は多くなります。
近年妊娠年齢の高齢化が進んでいるので、筋腫合併妊娠も増えています。

🌳初めは、ごく小さいですが、
大豆大➽指頭大➽ピンポン玉大➽鶏卵大➽手拳大➽新生児頭大➽成人頭大と大きくなります。
筋腫は30代に見つかる事が多く、40才に向かって年単位で徐々に大きくなります。稀に20才で見つかる事もあります。
一部の方は徐々に大きくなります。大きくなる場合は年単位でゆっくり大きくなります。

 

🌻筋腫核ができる部位にもよりますが、5~6㎝以上の大きさであると妊娠中のトラブルが増えます。

 

🌻🌻🌻筋腫核の部位と妊娠中のトラブルの関係を下記に示します。🌻🌻🌻

🌻正常子宮
ナス~鶏卵大です。

🌻筋腫核が子宮の外側にできている(漿膜下筋腫)
無症状です。妊娠にも出産にも影響ありません。  

🌻筋腫核が子宮の筋層内にある(筋層内筋腫)
   
(流産、早産、胎児発育不全、胎盤早期剥離、逆子、産後異常出血)が増えます。

🌻筋腫核が子宮の出口付近にある(子宮頸部筋腫)
  児の産道通過障害

🌻筋腫核が子宮内に突出している(粘膜下筋腫)
過多月経、不妊、流産)が増えます

 

 

🌸妊娠中は女性ホルモンの影響で、筋腫は大きくなる事が多いですが、産後は戻る事が多いです。

🌸特別なことが無い限り、妊娠中は手術(筋腫核出術)は行いません。

🌸筋腫核の大きさや、個数、部位にもよりますが、下記の産科トラブルがやや増加します。

非妊時:  過多月経、不妊
妊娠初期: 流産
妊娠中期: 早産、筋腫核の部位の疼痛(あっても1~2週間で消失します)
妊娠後期: 胎盤早期剥離、胎児発育不全
分娩時:  胎児下降障害、分娩後異常出血、胎盤遺残、子宮復古不全、悪露貯留

 

🌻🌻🌻下記も御参考にして下さい。🌻🌻🌻
50】子宮筋腫: ₀₁₎子宮筋腫(単に筋腫とも言いますが)とは、
50】子宮筋腫: ₀₂₎子宮にできたシコリ(瘤)は、子宮筋腫(良性)か子宮肉腫(悪性)か?
50】子宮筋腫: ₀₃₎筋腫がある方の今後の方針(妊娠中の方)

 

🌷閉経後は女性ホルモンが減少するので、子宮筋腫も縮小します。

🌷子宮筋腫の原因:不明な部分が多いですが、最近は遺伝子異常(染色体異常)も考えられています。

🌷子宮にシコリができている場合:ほとんどが子宮筋腫(良性腫瘍)ですが、稀に子宮肉腫(悪性腫瘍)のことがあるので、筋腫(良性)か肉腫(悪性)か鑑別が必要です。鑑別は超音波検査(Echo)で見当がつくことがほとんどですが、MRI検査が必要となることもあります。

 

【子宮筋腫】日本産婦人科医会H27、  【ガイドライン産科編’17】、  【ガイドライン婦人科外来編’17】、  【産婦人科研修の必修知識2016~2018】、 

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