奇形の発生率は、・・・・・・・・・・
できるだけ胎児の時期(出生前診断)から気を付けます。
研究者や統計の集計方法,によって奇形の発生率は多少異なりますが、およその傾向はわかります。
奇形の総発生率は、約1%です。どんなに気を付けていても約1%(1人/100人)の確率で自然に発生します。
胎児奇形には、
★生活に支障のないような軽度のもの~生活に支障のあるもの~致死性(生きることのできない)の重度のものまでいろいろ程度があります。
★修復可能のものと修復不可能なもの、
★単発のもの、多発(複合奇形)のもの、があります。
★染色体異常を伴っていることもあります。
重度の奇形や多発奇形は染色体異常を伴っている場合があります。
一つの胎児奇形が見つかったら、①②も考えます。
①他にも奇形(複合奇形)がないか、
②染色体異常を伴ってはいないかも、
当院で、胎児奇形は可能な限り、通常、妊娠21週までにCheckします。(向きの関係で胎児の詳細が見えない日もあります。その場合は日を変えて、見えなかった部分を再Checkします。)
中には、Checkを希望されない方、告知を希望されない方もおります。「胎児奇形の有無のCheckを希望されない方」、「胎児奇形があった場合でも奇形の告知を希望されない方」は、妊娠16週位迄にお申し出ください。
奇形の発生率は
小児期での疾患,異常の有病率は、・・・・・・・・・・
奇形(先天的形態異常)の児は、妊娠中に子宮内で亡くなったり、又生後の早い時期に亡くなる事も多いので、経過と共に数は次第に少なくなります。
0歳児の死因の35%が先天異常です。
0歳児の死因:
1位:先天異常(奇形,染色体異常)、35%
2位:分娩前後の児の呼吸障害、 14%
3位:乳幼児突然死症候群、 6%
4位:事故死(窒息,溺死,転落等) 5%
………厚労省(H21)
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