骨盤位(逆子)の前期破水と臍帯脱出
骨盤位でも、臀部が下に来ている場合は臀位(でんい)、足が下に来ている場合は足位(そくい)と言います。
子宮口が開いて早産しそうになったり、又陣痛が開始して子宮口が開いてきた時、卵膜が露出するので破水し易くなります。
頭位の場合は、頭が栓の様になるので臍帯脱出は起こりませんが、臀位や足位の場合は臀部や足の隙間から臍帯脱出が起こりやすくなります。
特に足位の場合は、卵膜が破れやすく破水が起こりやすく、破水と同時に臍帯脱出しやすいです。
骨盤位の場合、子宮口が開いてくると、
①破水し易くなります。
②破水と同時に臍帯脱出することがあります。(約5%)
③臍帯脱出すると、緊急帝王切開しても間に合わないことが多いです。
④たとえ間に合っても、重症仮死状態で生まれて障害起こることがあります。(全員ではありませんが)
その為、骨盤位の場合、子宮口が開き始めたら、破水して臍帯脱出が起こりやすくなるので、早めに入院して厳重の注意します。
子宮口がさらに開くなら、まだ早産の時期であっても、帝王切開して娩出します。
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