02】妊娠初期: ₀₉₎流産の原因、反復流産、習慣性流産、不育症

流産の原因、反復流産、習慣性流産、不育症

妊娠初期流産(妊娠初期流産)の頻度:10~15%

妊娠初期流産(妊娠初期流産)の原因
流産の原因の90%が胎児異常です。 胎児に異常がある場合は、育たず胎内死亡や流産します。
育たなかった児、流産した児を調べると90%の異常が有ります。
胎児異常の中でも、確認できたものだけでも60∼70%が胎児染色体異常(生まれても精神や身体の発達異常が多い)です。

 

1回流産した場合:
精密検査不要。何もしないで経過観察して大丈夫です。
流産後、間をあけずに,すぐ妊娠しても次の妊娠の流産率には変わりがありません。
直ぐに妊娠しても流産し易くはなりません。すぐに妊娠しても大丈夫です。              
Baby+、大阪大学,Dr.木村正

 

2回流産した場合:
反復流産、習慣性流産、不育症という診断名がつき、下記精密検査をします。
子宮の形の異常の有無。・・・子宮の形の異常は、通常の経膣超音波検査でもほとんどわかります。
夫婦の染色体検査。・・・腕から採血して検査します。検査しても実際に夫婦に染色体異常が見つかるのは数%です。たとえ夫婦に染色体異常があっても妊娠を繰り返しチャレンジしていると最終的には半数以上の方は妊娠継続に成功します。
免疫異常不育症・・・血液検査で調べます。
自己免疫→(1)抗リン脂質抗体症候群。
(2)Protein S。(3)第Ⅻ凝固因子
同種免疫→HLAタイピング
その他・・・血液検査で甲状腺ホルモンを調べます。 甲状腺機能亢進症、 甲状腺機能低下症があると流産し易くなります。

 

 

流産の時期によって原因が異なります。
流産は、流産する時期によって2つに分けられます。
早期流産(妊娠11週までの流産)(妊娠初期流産とも言います)、
後期流産(妊娠12週以降~妊娠21週の流産)

早期流産(妊娠11週までの流産)の原因は主に受精卵の異常(胎児異常)です。その為この時期の流産はほとんどの場合防止することができません
後期流産(妊娠12週以降~妊娠21週までの流産)の原因は主に母体に原因があるといわれています。この時期の流産は治療により防止できる場合があります。

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………