02】妊娠初期: ₁₂₎胎児の頸部浮腫(NT)(妊娠11~13週でCheck)

胎児の頸部浮腫(NTとも言います)

 

妊娠11週~13週胎児の頸部浮腫(NT)が有るか無いかCheck。

     

🍁胎児の後頸部に浮腫(頸部浮腫とかNTと呼びます)があると胎児に染色体異常内臓奇形(特に心臓奇形)が有る可能性があります。又

🍁有るか無いかを調べる時期は妊娠11~13週です。この時期に頸部浮腫が無ければ正常としています。(100%正常とは言えませんが、70%の確率で正常ですと言えます)。

🍁費用:妊婦健診の時に調べる場合は、健診の費用に含まれていて無料ですが、頸部浮腫だけを調べに来られた場合は費用が掛かります。しかし、超音波検査なので、費用はそれほどかかりません。

🍁頸部浮腫が有るか無いか、又浮腫が有る場合は厚さは何㎜位かを測定します。浮腫が厚ければ厚いほど児に異常が有る確率は高くなります。

🍁児が丁度真横になっている時、後頚部をCheckします。「正面向きの時は後頚部が見えないので測定できません。横向きでないと測定しても不正確です」。その時は向きが変わるまで数分待つか、どうしても測定できる向きにならない時は日を改めて再測定をします。
    

 

🍁現時点では産科医は、胎児の頸部浮腫の検査について、患者様に積極的に知らせる義務はないということになっています。
🍁当院では全妊婦の方に、定期の妊婦健診の一部として行っており、結果もお知らせしますが、特別に
「私は、胎児の頸部浮腫の検査は希望しません」という方がおりましたら前もって看護師又は医師のお知らせください。

🍁妊娠11~13週で胎児の「頸部浮腫が無く正常の方」以下の記事は読まなくても大丈夫です。頸部浮腫が有る方だけお読みください。


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胎児の頸部浮腫(詳述)

以下は、詳しく知りたい方だけお読みください。

🍁頸部浮腫の有無を検査する時期は、胎児の座高(頭臀長)が45~85㎜の時、つまり(日本では)妊娠11~13週、(英国では)妊娠11週2日~14週です。国によって微妙に違います。この時期から外れると不正確になります。
🍁頸部浮腫は、その時期以降になると(妊娠16~18週には)、胎児に染色体異常の有無にかかわらず、多くの場合自然に消失するします。

🍁胎児に染色体異常があると妊娠11~13週の時に、70~80%の確率で頸部浮腫が有ります。その為その時期に頸部浮腫があると染色体異常がある可能性があります。
(しかし正常の胎児でも5%の胎児に頸部浮腫が有ります)。

🍁頸部浮腫がある児の10~30%に染色体異常が有ります(言い方を変えると頸部浮腫があっても70~90%は正常ということになります)。

🍁浮腫の厚みと年齢
頸部浮腫が厚いほど、
妊婦様の年齢が高いほど、
染色体異常内臓奇形の確率が高くなります。その為①頸部浮腫の厚み(㎜数)や②年齢が問題になります。

🍁胎児の座高(頭殿長)によって頸部浮腫の厚みが変わります。胎児の座高が大きくなるにつれて正常の胎児でも頸部浮腫は厚くなります。

🍁浮腫の厚みがどのくらい以上から異常か
A)正式には、浮腫の厚みが≧95パーセンタイルの場合を、異常としています。
B)浮腫の厚みが≧3.0㎜を異常とする病院、浮腫の厚みが≧3.5㎜を異常とする病院があります。

🍁浮腫の厚みが≧3.5㎜の胎児は、全体の4%です。

🍁≧3.5㎜あると
≧3.5㎜あると児に染色体異常や内蔵奇形がある確率がかなり高くなります。
≧3.5㎜では胎児染色体がたとえ正常でも、15%の児に先天異常(内蔵奇形、特に心臓奇形)があります。
≧3.5㎜では胎児染色体がたとえ正常でも、23%の児に将来問題があります。

🍁浮腫に厚みが増えるに従って、胎児異常の発生率が倍化します。3㎜では3倍、4㎜18倍、5㎜28倍、6㎜36倍に増加します。

 

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🍁頸部浮腫が特に厚い場合は、本当に胎児に染色体異常が有るのか無いのかを調べる為に、次の検査に進みます。
クアトロ検査(血液検査)、・・・非確定検査
NIPT(血液検査)、・・・非確定検査
羊水検査(母体の腹壁から長い針を刺して羊水を少量吸引し採取し、羊水中に浮かんでいる「胎児から剥がれてきた」細胞を集め、それを培養して増やして、胎児の染色体検査をします)・・・確定検査

 

🍁胎児頸部浮腫検査や①クアトロ検査②NIPTはいずれも非確定検査(異常が有りそうか無さそうか、大体見当をつける検査)です。
③羊水検査だけが確定検査です(異常が有るか無いか診断を確定させる検査です)(ただし羊水検査はリスクを多少伴う事と費用が13万位かかる為、できるだけ避けたい検査です)

 

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🍁染色体異常児は経過をみていると胎内死亡することが多いので、妊娠週数が進むにつれて染色体異常児の数は減ります。
🍁又染色体異常児、奇形児は生後1年以内に亡くなることが多いです。0歳児の死因の1位が児の染色体異常又は奇形です。0歳児の死因の35%が「児の染色体異常又は奇形」です。

 

厚労省HP,H21、  【妊娠初期超音波と新出生前診断】、  ガイドライン産科編’14、  【胎児Echo,,スクリーニングから精密検査まで】、  Nicolaides、  ラボコープ小冊子
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